木工講座

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 2-5 ストーリー・スティックと作業台を使用した切断(作業台の作り方はこちら
 
 
 1.作業台の準備
 作業台の天板は50 mmのスリット(隙間)を開けてあります。このスリットで鋸挽きを行います。図の場合、天板の右から一枚目と二枚目の隙間です。場合によっては二枚目と三枚目の間、その他切る部材の都合で任意です。
図では隙間のほぼ中央に切断位置がありますが、出来るだけ二枚目の板の近くで切るほうが下側の支えが安定します。
 
 2.ストーリー・スティックの固定
 定規にパラレルスライダーを当てた状態で切断位置を決め、定規に端面を接して、作業台手前端面に合わせて、木ネジで固定します。
ストーリー・スティックはクランプで固定します。常時取り付ておくなら木ネジで固定したほうがクランプが無い分スッキリ使えます。
 
 3.ストーリ-・スティック延長棒の取り付け
 ストーリー・スティックの作業台側の延長先に1X2材を横にして木ネジで固定します。
ストーリー・スティック端面から定規とパラレル・スライダーの幅寸法、プラス3mm程度の余裕を加えた位置に左端を決めます。これはソーガイドが一番手前まで来ても、パラレル・スライダーの手前の端が延長棒に衝突しないようにするためです。
延長棒は作業台天板の一枚目、二枚目共に、2本ずつの木ネジで固定してください。
 
 4.定規当たりの固定
 図のようにストーリー・スティックと定規に曲尺を当て、直角を確かめて、定規を作業台にクランプして仮に固定し、その定規に当てて位置決めし、定規当たりを作業台の向こう端に木ネジで固定します。
 
 5.ストーリー・スティック延長棒の位置決め切断
 定規を定位置に置き、ソーガイドのパラレル・スライダーを定規に当てて、延長棒を鋸挽きします。この時できる鋸挽き跡が、左右長さの計測原点になります。
 
 
 使い方
 長い柱状の材料も広い板状の材料を切断するときも同様に使用します。柱状の材料はソーガイドは固定したまま、広い板状の材料はソーガイドを定規端面をスライドさせながら切断します。
 
 原点より左側が必要な材料の場合
1) 切断する寸法を計測原点から左方に計測して、その位置にストッパーをクランプで固定します。
2) 切断する材料をストーリー・スティックに沿わせて、左端面をストッパーに当て、できればクランプで固定します。
3) 「定規当たり」付近に切断する材料の端材を置いて、定規を載せます。ソーガイドを切断する材料に載せ、パラレル・スライダーを定規に当てて切断します。
切断する寸法が、ストーリー・スティックに届かないくらい短い材料は、右側で切断します。
 
 原点より右側が必要な材料の場合
1) 切断する寸法を計測原点から右方へ計測して、延長棒の定位置にストッパーをクランプで固定します。
2) 切断する材料をストーリー・スティックに沿わせて、右端面を延長棒上のストッパーに当て、できればクランプで固定します。
3) 「定規当たり」付近に切断する材料の端材を置いて、定規を載せます。ソーガイドを切断する材料に載せ、パラレル・スライダーを定規に当てて、切断します。
 
 注意
1) 定規は直線性に優れ、磨耗しにくい金属製が好ましいですが、木材でも可能です。
2) ストーリー・スティックの端面は直角であること。傾斜していると、精度が悪くなります。
 
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