木工作品集


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 ○ ログハウスの小物入れ W 176×H 113×D 164
 
  • 画 像
  • 立体図回転
  • 組立順序
  • 組立順序2
ログハウス 立体図
 
 丸太のログハウス形の小物入れです。屋根がふたになっています。
家の中は必要に応じ仕切りを付けてください。縮尺は実物の約1/40にしています。
 丸棒の接合部は実際のログハウスと同様に切り欠いています。下の写真を参照してください。(この作品の「組立順序」では、丸棒の切り欠きを説明しています。)
 「組立順序2」では、別の切り欠き方法を説明しています。こちらの方が簡単に切り欠きができます。
 丸棒は下から順に積み上げ、部材はすべて接着剤で固定しています。屋根と窓枠はバルサを使用し、厚さが1および2mmなのでカッターナイフで切断しました。部材数は124あります。
 
丸太のログハウス 正面
 
丸太のログハウス 裏面
 
丸太のログハウス 屋根を外した状態
 
丸棒の組み合わせ
丸棒の組み合わせ
 
丸棒の組み合わせ
丸棒の組み合わせ2

この接合部の切り欠き方法は「組立順序2」を見てください。
この方法では、一番下になる丸棒は切り欠く必要がありません。
 
 丸棒の接合部を切り欠くためのジグを作ります。すべての丸棒を寸法通りに切断後、接合部分の加工をします。「丸棒接合部切り込みジグ」と「丸棒接合部けがきジグ」をひとつにまとめたものを作ると別々に作るより材料が少なくなります。
 
1.丸棒接合部切り込みジグ
可動側、押さえ板以外の部材は、台に接着剤で固定します。下図の可動側は、丸棒の両側を加工する場合に使用します。

丸棒接合部切り込みジグ

1-1

     
 [1-2]で9.6になっているのは、接合部に少しのあそびをつくるためです。このジグでの切断は、アサリのない「ライフソークラフト145」を使用する方が精度はよくなります。  

組立順序 1-2

1-2

     
 作り方
このジグの固定側に幅10mmの角材を当て、これに幅8mmの角材を当て固定後、幅10mmの角材を外します。
幅8mmの角材に「ライフソークラフト145」を当てながらジグに切り込みを入れます。両側に切り込みを入れたら幅8mmの角材を外し、溝の中央に切り込みを入れます。
可動側も同様に切り込みを入れます。
  組立順序 1-3

1-3
     
2.丸棒接合部けがきジグ
押さえ板は上のジグで使用したものと同じなので、新たに作る必要はありません。
丸棒接合部けがきジグ

2-1

     
3.接合部の加工順序
 [1-1]に所定の長さに切断した丸棒を置き、押さえ板をその上に置きクランプで作業台に固定します。
「ライフソークラフト145」で溝に沿って切り込みます。3本の溝の内真ん中は丸棒の半分まで、両端は少し傷を付ける程度に切り込みます。
注.最下部になる丸棒のV字の切り欠きは不要です。
  接合部の加工1
3-1
     
 [1-1]から丸棒を外し、のこぎりでV字に切断します。
少し小さめに切断しカッターナイフまたはノミで削って仕上げます。
  接合部の加工2
3-2
     
 [2-1]の三角に丸棒のV字に切断した部分をあわせて置きます。押さえ板をその上に置きクランプで作業台に固定します。
鉛筆で右図の部分に線を引きます。
上部けがきジグに鉛筆を差し込み丸棒の上に置き、滑らせて丸棒の上に線を引きます。
注.最上部になる丸棒の山形の切り欠きは不要です。
  接合部の加工3
3-3
     
 [2-1]から丸棒を外し再び[1-1]に置きます。向きは、引いた3本線の内2本が上向きになるようにします。
両端の溝にノコギリを差し込み切り込みます。
丸棒を90°回転させ同様に切り込みます。
  接合部の加工4
3-4
     
 [1-1]から丸棒を外し、カッターナイフで山形になるように右図の部分を削ります。
  接合部の加工5
3-5
     
4.丸棒接合部加工ジグ(1と2をまとめたもの)
丸棒接合部加工ジグ
     
1.丸棒接合部切り欠きジグ
 丸棒の接合部を切り欠くための別のジグです。このジグのもでりん図面はありませんが、「ログハウスの小物入れ」のもでりん図面から寸法を計算してください。
 

丸棒接合部切り欠きジグ

1-1

 
丸棒接合部切り欠きジグ 押さえ板
1-2
     
 接合部の切り欠き順序
 ボール盤にドリル(φ8mm)を取り付けます。 ジグ本体に同じ長さの丸棒2本を所定の位置に置き、押さえ板の1つ目側を使いクランプで軽く固定します。
 ガイド板を所定の位置に置き、ボール盤のドリルを下げガイド板の穴に合うようにジグの位置を合わせます。位置が合えばクランプを増し締めします。
 丸棒の穴あけが1本の場合も不要な同じ長さの丸棒を使用し、2本を一度に穴をあけてください。(丸棒の長さが長い順に穴をあける方が不要な丸棒が1本で済みます。)
 丸棒の両端を切り欠く場合には押さえ板の2つ目側を使い、丸棒の切り欠きで押さえ板の丸棒を挟み込むようにします。
  組立順序 1-3

1-3
     
 ドリルを上げ、ガイド板を外します。
ボール盤の電源を入れ、片手で丸棒を押さえながら穴をあけます。
 ボール盤で怪我をしないように丸棒を手で押さえる位置を考えてください。また、ボール盤を使うときは手袋は使用禁止です。
  組立順序 1-4

1-4
     
 穴をあけた状態です。
 ボール盤の電源を切り、押さえ板を外して丸棒を外します。穴をあけた部分をサンドペーパーで綺麗にします。
 ログハウスを組み立てたとき丸棒と丸棒の間に隙間ができる場合は、ドリルで穴をあけた側を丸やすりで削ってください。または、ドリルを鉄工用の8.2mmなどに取り替え、あけ直してもよいでしょう。

 ボール盤がない方は、全てを丸やすりで削ってください。
  組立順序 1-5

1-5